悲劇の主人公から喜劇の主人公へ

20代前半は個性豊かで強烈な人達に囲まれていた気がします

自分とは真逆に思えるような人

最初は居心地の悪さを感じていたのも事実です

 

ただ、今ではその人達に出会った理由がわかります

 

彼、彼女達からたくさん教えてもらうことがあったから出会ったんだと思います

 

 

その中の一人に

 

♩自分が大好き、自分が大好き〜〜

と自作の歌を唄う友人がいました(鼻歌程度です 笑)

 

私より5個以上年上の女性で

根っから明るくて声がでっかいパワーあふれる女性

本当に自分が大好き 笑

自分のこと、楽しいことを常に1番に考えていて、それを隠すことなくあけっぴろげにしていました

 

「私嫌。そんな事したくない。」と簡単に言ってしまう人

 

ある人から見れば自己中ともとれるのですが、自分の意に反することはやらない徹底ぶりがここまでくると気持ちよかったです

そのせいか彼女のわがままなら許される雰囲気まであり、真面目な私はそれはありなの!?と思うようなことも度々ありました

 

そうは言っても、彼女にもたまに信じられない困難が起こっているのですが、その時もすごく潔いんです

 

 

当時その人を含め、数人でどんな映画が好きかという話題になりました

 

私はハラハラするような刺激のあるものが好きで、切ないような内容。

最終回はハッピーエンドでなくてもOKみたいな事を言ったと思います

 

すると大批判をくらってしまったのです!

 

ひと言、彼女が言ったのは

「そら幸せになれんわ。」と…笑

後にわかりましたが口は悪くて裏の顔は優しい人

 

自分が好きな映画のストーリーって

「こんな風でありたい」という人生を無意識にあらわすと聞いたことがあります

 その時の気分にもよるとは思いますが、

皆さんは基本的にどんな映画が好きですか?

 

波乱万丈で最後にハッピーエンドなものが好きであればそんな人生を

 

愛に満ちあふれて仲間とハッピーに暮らすみたいなものであればそんな人生を

 

切なくて悲しい、慈悲深いものが好きな人は無意識にそんな自分を選ぶ人生を

 

あまり深く考えずに見ることができる映画を好む人は深く考えない人生を

 

冒険映画が好きな人は冒険できる人生を

 

淡く切ないものが好きな人は、淡い切なさを体験できる人生を

 

 

大抵映画は苦しみを乗り越えて最後は幸せにといったパターンが多いですよね?

そんな人生を望む人が多いからでしょうか?

 

 

たしかにその時の私は、たまに何か悲しい事が起こるとすぐに人のせいやなんかにして、自分が悲劇の主人公を気取っていた気がします

 

あの人がこうだから、ああだから

自分はもともと体が弱く生まれたからだと何かのせいにしたり、人のせいにしたり

 自分はかわいそう

人前では見せないようにしていましたが、心の奥では、そんな自分に酔っていたのかもしれません

 

 

今の自分はと言うと、なんと昔好きだった映画のような内容はすっかり苦手になってしまったのです

よくあんなツライ映画を観ていたな、と思うほどです

 

今は

●日常に愛が溢れているような映画

(ヒューマンドラマなんかも好きです)

平凡な日常の大切さを教えてくれるような映画

 

●丁寧な暮らしを淡々と綴る美しい景色の映画

 

●ご飯が美味しそうに見える映画

ご飯を食べることに感謝できる映画

 

●色々な苦難も発想の転換で楽しく乗り越えていく笑える映画

(主人公が精神的に成長していく映画も好きです)

 

 

 

みたいなものが特に好きです

まず、最後がハッピーエンドでないものは絶対観たくないぐらいにまで変化してしまいました

 

 

どこかで考えがすっかり切り替わってしまったのです

路線変更というわけです

 

私は何が起きても絶対に幸せな人生を歩むと決めた時から

幸せになりたいではなく、なると決めました

悲しみの中に浸りながら生きるのをやめたんです

 

 

そら、幸せになれんわと彼女に言われた時、

少しむっとしましたが、笑

当時の私を振り返ると案外当たっていたのかな?

 

他の人に当てはまるかどうかはわかりませんが、私には妙にしっくりきたのです

 

私は時を経て、悲劇の主人公をやめ、

後に、喜劇の主人公を選びました(^ω^)

 

 

 

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絵  田所真理子さん