数年前までとんでもなく元気で
いつもうろちょろうろちょろ。
動くことが何より大好きだったばーちゃん。
たまに
私より元気なんじゃ?!
と思うことも多かった95歳のばーちゃん。
ここ最近体のいろんなところが思うようにいかなくなっている。
祖母と二人三脚で暮らす母から
電話でばーちゃんの様子を聞いている時
ある1人の少女のことをふと思い出した。
病気で熱が出ると、
その後に目が見えにくくなったり、手足が動かしにくくなったりする、MS(多発性硬化症)という病気を持った雪絵ちゃんと言う少女の言葉
ありがとう
私決めていることがあるの。
この目が物をうつさなくなったら、目に
そしてこの足が動かなくなったら、足に
「ありがとう」って言おうって決めているの。
今まで見えにくい目が一生懸命見よう、見ようとしてくれて、
私を喜ばせてくれたんだもん。
いっぱいいろんな物、素敵な物見せてくれた。夜の道も暗いのにがんばってくれた。
足もそう。
私のために信じられないほど歩いてくれた。
一緒にいっぱいいろんなところへ行った。
私を一日でも長く、喜ばせようとして目も足もがんばってくれた。
なのに、見えなくなったり、歩けなくなったとき
「なんでよー」なんて言ってはあんまりだと思う。
今まで弱い弱い目、足がどれだけ私を強く強くしてくれたか。
だからちゃんと「ありがとう」って言うの。
大好きな目、足だからこんなに弱いけど大好きだから
「ありがとう。もういいよ。休もうね」って言ってあげるの。
たぶんだれよりもうーんと疲れていると思うので……。
冊子『幸せ気分』より
雪絵ちゃんの言葉を思い出すと、動いてくれてる体にも調子が悪い時も、ありがとうの気持ちを持っていたいといつも思わせてくれる。
ばーちゃんの足も目も、頑張ってくれてるのだな〜(^。^)